本学では、専門教育科目の応用演習科目の中に「インターンシップ」や「プロジェクト型応用演習」「競争型課題解決演習」などの科目を配置。その中からいずれか4単位以上を履修することを義務付けています。なかでもプロジェクト型応用演習は、各コースの教員がさまざまなテーマでの演習を開講しています。
報告会では、1チーム5名の5チームが、チームごとに、まず、投資テーマとポートフォリオ(どの企業に何株を投資したか)についての説明を行いました。企業の取り組みに共感し、応援したいという想いから、「フードバンク活動を行っている企業」「株主優待が手厚い企業」「コロナ禍で厳しい状況の中、頑張っているサブカルチャーの企業」「多角化に力を入れている企業」「ゲームを通して社会貢献に取り組んでいる企業」が投資テーマとして選定されました。
6月中旬から7月15日までの約一か月間の運用成果がチームごと発表され、元金よりも多い資産で着地したのが3チーム、逆に資産を減らしたのが2チームという結果でした。しかしながら演習では、儲けを出すことよりも、それぞれが応援したいと思う企業の株価の値動きを見て、経済や社会の流れを理解するという点に重点が置かれていました。ですので、学生たちが多く感想として挙げていた「投資すれば必ず儲かるというわけではなく、リスクがあることを実感した」「(リスクがあることに関連して)さまざまな面から企業を分析する必要性と重要性に気づいた」などを見れば、演習の目的は十分達成されたように感じました。また、これから生きていくうえで身につけておくべき金融リテラシー(お金の知識や判断力)を、学生のうちにしっかり学ぶことはとても意味があることだと感じました。
証券投資プロジェクトは、秋学期のプロジェクト型応用演習でも行われる予定です。